2013年7月21日日曜日

眼福。

日中の陽射しを避けて、涼しい夕方に投票しに行ってきました。
着物屋さんに仕立てあがった着物を取りに行くのもあったので、やっぱり着物で。

投票にいくと、いつも思うのは、なんていうか・・・もうちょっと親切に案内してあげればいいんじゃないかってことですね・・・。担当なさってる人にも寄るのかもしれませんけど、人が来ても受付の人がなんにも言わずに、こちらが整理券出すの待ってたりとか。「整理券を拝見します」くらいの一言あってもいいのにな、初めて来た人だったら、何したらいいか分からないんじゃないかな、と思うんですけどね。

やること済ませた後は、たくさん良い着物見させていただいて、癒されてきました~。
茶系の綴れの着物(珍しい!)に、鮮やかな配色の唐織の帯、紋紗の羽織をつけて、豪華なコーディネートにして遊ばせて貰ったり。総額300万円くらい。とても手が出る値段ではないですが、とっても好みなコーディネートでした。
帯がものすごく可愛かった。帯になると、なぜか私は臙脂色と鳥柄が気になってしまうようで、合わせていただいた帯は、イチゴを啄ばむ小鳥の柄だったのです。白地に色使いが明るめなので、単品で見ると割と派手なのですが、渋めの着物に合わせたら、とても綺麗でした。いいものを気楽に着させていただけるのは、なじみのお店のいいところです。ありがたや~。
仕立て上がりの着物を試着して、合わせていただいた結城の染め帯もすごくよかった。ターコイズブルーに木版更紗の染め帯で、良い色でした。

楽しませていただきました~いろいろ見せていただいて、ありがとうございました♪
今日は大島紬にしました。帯は羅織ですね。
この大島は、確か初めて買った夏物でしたので、一番たくさん着ていると思います。コレを着たい!と思ったら、夏も普通に着物を着る人になってしまいました。夏は着ないと思っていたのを覆された幸せな出会いでした。

2013年7月15日月曜日

蝉の羽

十数年ぶりに図書館に足を運びました。
日頃から活字中毒気味で、本屋も古本屋も飽きずに通っているのですが、図書館は学生の時以来でした。
学生の時は、暇があれば学校の図書館にいて、山間の長閑な場所にキャンパスがあったので、窓際で緑の山々を視界に捕らえつつ課題をこなして、息抜きに誰も手に取った形跡のない、中国古典の全集なんかを広げて読んでいました。家に帰れば、自分で買い溜めた本を片っ端から乱読するような学生時代でした。思えば、あの頃のバイト代は、ほぼ本とCDとライヴのチケットと化していました。われながら幸せな学生時代です。

最近、読みたい本が何冊かまとまって出てきたので、山積みの未読の本たちを差し置いて、また新しく購入するのも忍びなく、家で読んでいると眠気に勝てずにマッタリと昼寝してしまうので、いっそ図書館に行ってみよう!と。公共の図書館は、それこそ高校時代以来になります。

分館ですので、期待せずに行ったのですが、思ったよりも使えそう(失礼)で、ウキウキしてしまいました。目的の本は、本館や、他の分館から取り寄せてもらわないといけなさそうでしたが、うろうろ歩き回るうちに、ふと「志村ふくみ」と背表紙にある本が。タイトルは『ちよう、はたり』。

開いてみて、はたして私の知っている志村ふくみさんでした。草木染めの染色家。染め上げた絹糸で自ら機を織る着物作家さんでもあります。少し前にNHKの『プロフェッショナル』で取り上げられていて、ご本人のお仕事される様を初めて見ました。その時は色に寄せる想いの強さに圧倒されましたが、今日手にとった本で感じられたのは、また少し違う表情でした。
71歳から78歳の間にさまざまな雑誌に掲載された短いエッセイを集めた本。色に対する情熱はもちろん垣間見れるのですが、それ以上に、積み重ねられた深い教養や、文筆のセンスが感じられて、文筆家としても素晴らしい才能をもっていらっしゃるようです。
「ゲーテの色彩論から、緑色を得る」なんて、あんなに柔らかく深い色の織物に、硬質な煩悶と、きらきらした純粋な子供のような好奇心が共に染められて、織り込まれているのだと知りました。

織りの仕事はいやでも毎日するのだから、何かほかのことをやりなさい、といわれて、志村さんが「本を読むこと」と答えると、「それが栄養源だし、潤滑油なんだ」といわれたというエピソードが響きました。自分の興味や趣味が、日々の仕事と乖離することなく、自分の中で繋がり、鼓舞し合うのだとしたら。お上に決められた形ばかりの“ワークライフバランス”は、なんて薄っぺらい思想なのかと思うのです。

単純に、自分は本がある空間自体が好きなのですが、思わぬ出会いにも恵まれましたし、居心地のよさを思い出させてもらったので、また図書館に行く機会は増えそうです。

暑さも本格的になってきて、蝉の声もにぎやかになってきました。
今日の着物は、夏ならではの素材。
絹芭蕉布の染め紬に、紙布織の夏帯です。
着物は、先日鎌倉のきたの屋さん(HPの様子がおかしいのでリンクはやめておきます)で購入しました。仕立て上がりの状態でしたが、居敷き当てがついていなかったので、自分で見よう見まねで縫い付けました。地色は緑で、そこにストライプとドットが染められている、かなりモダンな染め柄ですが、渋い着物になってます。一応証書も付いていて、天然繭と芭蕉の交織で、染を施したもの、らしいです。
麻や芭蕉布の生地は蝉の羽に例えられるほど薄く軽いのが特徴ですので、かなり透け感が強く、着心地は非常に軽いです。張りのある織地なので、シワが付きやすいかな、と心配したのですが、思ったよりもしなやかでした。
もしかしたら、湯のしや湯通しをしていなくて、張りが残った生地感になっているのかもしれないので、今度お直しの先生がいらっしゃる機会に見ていただこうかと思っています。着終わって確認したら、背伏せの黒だけが襦袢に移っていましたが、着物自体の色移りは無くて一安心でした。
リサイクル着物は、お手ごろですが、来歴の分からないものもた~くさんありますので、ほどほどの値段がする場合、ご購入の際には、覚悟を決めて腹を括りましょう!安いから、ではなく、これから手が掛かるかもしれなくても、「着たい」と思えるものならば、生かし合えるんではないでしょうか。



ちよう、はたり (ちくま文庫)

2013年7月12日金曜日

小林賢太郎ライヴPOTSUNEN2013『P+』

お休みとったら4連休になりました。
連休初日は小林賢太郎さんの公演。昨年のヨーロッパ公演の日本凱旋公演でした。

NHKでも放送があったので、知っているネタがあったり、内容が変わっていたり、ボツになったのにおまけで披露しちゃったり、盛りだくさんでした。
最後、カーテンコールになったとき、あれ、もう終わり~?と思ってしまったので、その後にもうひとネタ(ふたネタかな)あったのは嬉しかった。今日のお客さんはノリが良かったみたいですが、金曜日の開放感が手伝ってたんじゃないかと思います。決して暑さでおかしくなってた訳ではないと。多分。
なにより、やっぱり目の前で見る賢太郎さんは面白い!今回も楽しませていただきました。

こうやって、舞台やライヴに行ったり、丁寧に織られた反物見たり、クオリティーの高い仕事をしている人達を観ると、気合がぐっと入ります。自分も、仕事でまた頑張ろう!と思えます。私にとっては、栄養剤みたいです。

今日は今年初の夏着物ですね。
くるりの竹楊柳に、組紐の夏帯にしました。
同じ色系統の着物と帯ですね。
去年、この組み合わせで挑戦しようとして、そのときは「なんか面白くない」気がしたんですが、今日はなんだかしっくりきました。帯揚げだけ、淡い黄緑色を入れましたけど、同じ色身で揃えると、まとまりがいいですね。

公演前に、新宿の「つけ麺 五ノ神製作所」で、気になっていた海老トマトつけ麺をいただきました。つけ汁が濃厚に海老海老しくて(笑)とーっても美味しかったです。濃厚ですけど、後に残る嫌な塩辛さは無くて、喉が渇くようなことも無かったです。手拭いで胸元から帯は覆って食べましたけど、麺物も洗える着物だと気楽に食べられて良いですね~。