2014年11月29日土曜日

つむぐ縁

まさか2週に一回青山に行くことになるなんて・・・でも、今回は行かずに居られない。
TOBICHIで行われた『はじめての志村ふくみ』へ行ってきました。

志村さんの紬は、着物をはじめて、紬を好きになった人なら、一度はその名前を耳にし、
見てみたい、と思わせる紬なんではないでしょうか。
わたしも紬好きな人から、教えてもらって、本や映像で作品や人柄に触れて、好きになった一人です。
こんなイベントが無ければ、きっと生で見る機会もなかったかもしれません。

TOBICHIの予定に、『はじめての志村ふくみ(仮)』という文字を見つけてから、
紬好きな友人と、どんな形になるか分からないけれど、志村さんの着物が見れるかもしれない!と浮き足立ち(笑)、ようやく土曜日になって、雨だから、ゆっくり日曜日に行こう、と思いながらも、アノ空間に、今、志村さんの着物があるのだ・・・と思ったら、まったく何も手に付かず・・・。
コーヒーでも飲んで落ち着こう!と思いたって、コーヒー飲んでおやつを食べたら、逆に気合が入ってしまって、今から行こう!となりました。もう、気になって仕方が無かったのです。

18時くらいに到着したら、なんと並んでる人がいる!19時に閉まるのに、見れるかな・・・と不安になりつつも、15分くらいで無事に中へ。
中も人がいっぱいで、でも、ふくみさんの玉ねぎ染めの着物と、洋子さんの藍染めの絣の着物を目に焼き付けて、小裂たちを愛で、2階で、ストールを触って首に巻いて(なんて幸せ!)、小さな機を前に、お弟子さんの話を聞いたり・・・短いけどぎゅっっと詰まった時間を過ごせました。映像を、殆ど見れなかったのは残念だったけれど、もう、会場の人と熱気がすごくて、それを感じられただけでも行って良かった。
もともと草木染めは、色合いが深く美しいものですが、ふくみさんの作品は、縞や、格子などのキリッとした織り柄が多いのに、なんともいえず、瑞々しく、”可愛らしい”のです。色に対する、純粋な慈しみみたいなものが、織り込まれているように感じられて、じわっと心に響いてきます。
ああ、少しでも、これを期に着物、特に紬に興味を持ってくれる人が増えたらいいなぁ。
日本の各地に、紬織りはあって、人間国宝にまでならなくても、普通のおばあちゃんやおばちゃんが、丁寧に織った紬は、本当に美しく、素敵なものばかりです。
そして、織っている人たちは、着てくれる人のために、織っています。着てもらうための、織物なのです。長く着るほどに風合いが増すのが、紬の特徴でもあるので、どうか、縁のある着物に出会えたら、たくさん着てほしいなぁ、と思います。
志村さんの「裂は生きている」という言葉は、本当にその通りだと思います。蚕のいのちをいただいて紡いで、草木のいのちをいただいて染めて、人が想いを込めて織って。身に纏うとあたたかく、包み込まれるような気持ちになるのは、それ故なのだと思います。

私もたくさん着たいので、はやる気持ちを抑えつつ、やっぱり今日も着ていきました。
深い青緑の結城紬に、琉球紅型の帯にしました。
この結城は、先染めではなく、白生地を西陣の作家さんの工房で染めたものです。昼間の日に当たると、黄色が出てくるのか、緑が濃くなります。
琉球紅型は、藍一色なので、爽やかになるかと思いきや、栗繭の紬地なので見た目にほっこりとした印象で、秋冬も合わせられそうです。今日は、秋らしく、黄色と赤の色をいれました。

2014年11月19日水曜日

無限のひと針

秋も深まってきて、着物で出かけるのにぴったりのお天気だったこの日。
日本民藝館で開催中の『カンタと刺し子』展へ行ってきました。

日本民藝館は、建物も素敵なので、機会があれば一度行ってみたいと思っていたのですが、
9月から始まった展示が、インドのカンタ刺繍と、東北の刺し子とあれば、コレは見に行かなくちゃ!と。手仕事大好きなので、刺繍や刺し子にはめっぽう弱いのです。
一所で、一緒に見てみると、カンタ刺繍と刺し子は、同じ手仕事でありながら、なんと違う雰囲気をもっていることか。
どちらも生活や、儀礼に密着していますから、非常に情緒的ではあるんですが、カンタは自由な、ともすればユルイと表現したくなるような解放的な刺繍。対して、刺し子は整然とした幾何学模様が並んで、まるで機械のように正確な針運び。
対照的でありながら、どちらの刺繍もとっても"人間らしい"想いが感じられて好きでした。その仕事量には、アタマが下がるばかり。
とにかく、一枚一枚、どれも興味深く、面白かったです。昔の女性達は、なんてクリエイティビティが高いんでしょう。自分達でなんでも作った時代なのだから、当然といえば当然なんでしょうが、日常に、少しでも自分達が素敵と思えるものを組み込んでいたような、刺しながら、きっと顔がほころぶ瞬間があったんじゃないかと、そんな気がしました。足袋に刺し子が施してあるのは、ちょっと真似してみたい!と思うくらい可愛かった。
こういう展示で、いつも思うのは、「触りたい」!ということ。あと、裏側が見たい(笑)私が展示する側だったら、一枚くらい裏側も見れるようにしちゃうな・・・。触るのは、保存のこともあるので無理としても。

手仕事を満喫したあとは、何も決めていなかったのですが、せっかくだから井の頭線で吉祥寺へ。美味しい生パスタ食べたり、気になるお店を見つけては、入ってみたり。ローズベーカリーで、パウンドケーキ買うか、しばし迷ったり(結局諦めた・・・)、粒あんたっっぷりのたいやき食べたり♪帰って来てから、吉祥寺といえば、ダンディゾンがあった!と思い出しました。パン好きの私としては不覚・・・。今度また遊びに行こう。そうしよう。

ぽかぽかな陽気だった今日は、明るめの着物にしてみました。
都忘れの総絣柄の大島紬に、帯も大島で、ツイードのような織地の袋帯です。帯揚げと帯締めは、秋っぽい色を入れて。
絣がにぎやかなので、シンプルなぼかし染めの帯は、相性が良いですね。




<どこか似ている>
先日、サインをいただいた、三國万里子さんの新刊が、とても素敵だった。
作品の数は、少ないけれど、編み物の生まれる現地へ行って、空気を吸い、糸を紡ぐ人たちや、編む人たちや、愛された編み物たちを見て、三國さんが瑞々しく感性を満たしている様子が素敵だったのです。
特に、ニッターのケイト・デイヴィスさんとのページが良かった。林の中を一緒に歩く2人の後姿がどこか似ていて、不思議な共感が2人の間にはあったのかなぁ、と思いました。
海鳥のカーディガンが好き。編みたい!モヘアの四角ショールもいいなぁ。・・・ああ、本当に三國さんの言うとおり、編み物はキリがない遊びのようです。

2014年11月8日土曜日

ほくほく♪

最近青山ばっかり行ってる気がするけど、今日も今日とて青山です!

TOBICHIで、大好きなニッター、三國万里子さんのお店Miknitsが期間限定でオープン!
三國さんの新刊や、グッズや、ミトンのキットや現物や、編み下ろしのミトンの編み図が貰えたり、運が良ければ先生にも直接お会いできるかも・・・!!という、ファンなら行かずにいられないイベントでして。
ちょうど外苑前のdoinelでは、鹿児島睦さんの図案展が開催中だったので、うきうきと青山散歩に出かけました。

金曜日のMiknitsは、行列が出来るほどの賑わいで、17時頃にようやく落ち着いたらしかったので、夕方狙いで行きました。
表参道についたのが15時頃、まずは、鹿児島さんの展示・・・へ、行きがてら、近くの『パンとエスプレッソと』へ。お茶の時間ですから、もう、外は行列!とりあえず気になるパンをパパっとゲット。
オリーブとハムがごろっとのったピザパン(もーすごい美味~)、無花果とブルーチーズのパン、それとくりザマンド(散歩中にいただいちゃいました)。パンエスは、この秋、地元湘南にお店が出来るそうです。嬉しい~♪
北青山のお洒落感漂う喧騒とは、違う雰囲気(結構好きだ)を纏った都営団地を抜けて、doinelへ。
ライブペインティングが行われた、可愛い空間で、目を惹きつけられたのは久留米絣の反物!濃淡の違うグレーと白の横絣で、ゆるっと映る動物柄が可愛い~!着たい~!!と、身悶え。
残念ながら、反物としての販売は無いので、あずま袋を購入しました。鹿児島さんの図案の帯なんかあったら、さぞかし可愛いと思うのですが・・・だ、誰か作って・・・(笑)
doinelには、パンも置いてあって、ふと見たら、ラベルに「CICOUTE」の文字・・・!こんなところでチクテのパンに会えるなんて!迷いに迷って、豆パンを購入しました。ああ、楽しみすぎる~。毎週土曜日に入荷してるんですね~。今度からアタマに入れておこう。
 doinel 窓ガラスに泳ぐお魚が、鹿児島さんらしくて良いですね~。
 久留米絣!かわええ~。
左のは、CICOUTEの豆パン。真ん中のが、パンエスのいちじくとブルーチーズ、右のがピザパン。美味しかった・・・幸せ。

そして、メインイベントMiknitsへ!
外に並んでいる人はいなくて、店内には程よく楽しんでいる人々が。そして、入ってすぐのテーブルでサインに応じる三國先生が!心の中でガッツポーズでした~。そして、ほぼ日のみちこさんが、ループ編みの可愛いニット(お手製ですね~すごい!)を着ていらっしゃって、声を掛けてくださいました。
昨年と今年のキットも置いてあって、やっぱり本物見ると買いたくなっちゃうのですが、いや、次、自分にはモヘアのトリニティーカーディガンを編むのだ、と言い聞かせてガマンガマン。
サインを頂こうと、新刊と、うさぎのニードルキャップ、やっぱり欲しくてニードルゲージ、ネットで注文していて、11月下旬出荷になっていたMiknits缶も売っていたので、それも!結構な大荷物になってしまって、三國先生に心配していただいてしまいました。
去年のキット、シルクカシミヤのストールをしていったのですが、「和服にも合うんですね~」と言っていただけて、感無量でした。サインの編み物動物は、「(わたしの顔をみて)うーん、何かな~~~~~うさぎっ!」といって、うさぎにしてくださいました。面白いな~三國さん。大好きだ(笑)
おみやげにもらえる、編み図のミトンも、抜かりなく可愛くて、嬉しくなってしまいました。ジェイミソンズの糸は手に入らないかも知れないけど、是非とも編みたいです。
ミトンの編み図、新刊に頂いたサインと、うさぎのニードルキャップ(か、かわいい・・・)、Miknits缶♪

本当は、今編んでいるねじれ手袋の、ねじり目からの拾い目ってどうやっているのか聞きたかったのですが、後ろに並んでいる方もいたので、本を受け取って、ささっと出てきちゃいました。ああ、でも、会えただけでも励みになりました!がんばる~!

ここまできたら、デサントショップで開催中の「あったマルシェ」にも行ってこよう!と、表参道を北上。
夕方過ぎても、なんて人が多いんだ東京は!(思わず倒置法)
歩きまくって、もうすでにあったまっていたんですが(笑)、ホットチョコレート頂いて、水沢ダウン(ベージュが好み!)と、内側の"マリコメッコ"柄の編み図案見て可愛い~と痺れ。
気仙沼ニッティングのエチュードを愛でて(やっぱり素敵。着物だったので、たまこ社長にTOBICHIにも見に行っていたのがバレました)、ハラマキのpochiが伸びが良くて、やっぱりいいな~と思いながら、ゆーないとさんと話したりしてきました。
インターネットは便利だけど、実際に見たり、触れたりする機会があるって、やっぱり良いな、と思いました。

よーーーく歩き回った今日の着物は、気温が低かったので少しほっこりと、ざっくりとした織地が、なんとなく編み物を連想させる気がしてこの子に。
古代大島紬に、家紋柄の袋帯。
今日は貝合わせの柄の羽織も一緒に。柄を見て、ゆーないとさんが「栗ですか?」といったのが面白かったので(笑)

2014年11月2日日曜日

ちょいと

先週の紅葉狩りをおすそ分け。
場所は山梨県、西沢渓谷。

 もこもこと可愛らしい山々。
 あったかい色味ですね~。
今回は見に行けた、五段の滝。人が一杯で、一枚取って精一杯。