まさか2週に一回青山に行くことになるなんて・・・でも、今回は行かずに居られない。
TOBICHIで行われた『はじめての志村ふくみ』へ行ってきました。
志村さんの紬は、着物をはじめて、紬を好きになった人なら、一度はその名前を耳にし、
見てみたい、と思わせる紬なんではないでしょうか。
わたしも紬好きな人から、教えてもらって、本や映像で作品や人柄に触れて、好きになった一人です。
こんなイベントが無ければ、きっと生で見る機会もなかったかもしれません。
TOBICHIの予定に、『はじめての志村ふくみ(仮)』という文字を見つけてから、
紬好きな友人と、どんな形になるか分からないけれど、志村さんの着物が見れるかもしれない!と浮き足立ち(笑)、ようやく土曜日になって、雨だから、ゆっくり日曜日に行こう、と思いながらも、アノ空間に、今、志村さんの着物があるのだ・・・と思ったら、まったく何も手に付かず・・・。
コーヒーでも飲んで落ち着こう!と思いたって、コーヒー飲んでおやつを食べたら、逆に気合が入ってしまって、今から行こう!となりました。もう、気になって仕方が無かったのです。
18時くらいに到着したら、なんと並んでる人がいる!19時に閉まるのに、見れるかな・・・と不安になりつつも、15分くらいで無事に中へ。
中も人がいっぱいで、でも、ふくみさんの玉ねぎ染めの着物と、洋子さんの藍染めの絣の着物を目に焼き付けて、小裂たちを愛で、2階で、ストールを触って首に巻いて(なんて幸せ!)、小さな機を前に、お弟子さんの話を聞いたり・・・短いけどぎゅっっと詰まった時間を過ごせました。映像を、殆ど見れなかったのは残念だったけれど、もう、会場の人と熱気がすごくて、それを感じられただけでも行って良かった。
もともと草木染めは、色合いが深く美しいものですが、ふくみさんの作品は、縞や、格子などのキリッとした織り柄が多いのに、なんともいえず、瑞々しく、”可愛らしい”のです。色に対する、純粋な慈しみみたいなものが、織り込まれているように感じられて、じわっと心に響いてきます。
ああ、少しでも、これを期に着物、特に紬に興味を持ってくれる人が増えたらいいなぁ。
日本の各地に、紬織りはあって、人間国宝にまでならなくても、普通のおばあちゃんやおばちゃんが、丁寧に織った紬は、本当に美しく、素敵なものばかりです。
そして、織っている人たちは、着てくれる人のために、織っています。着てもらうための、織物なのです。長く着るほどに風合いが増すのが、紬の特徴でもあるので、どうか、縁のある着物に出会えたら、たくさん着てほしいなぁ、と思います。
志村さんの「裂は生きている」という言葉は、本当にその通りだと思います。蚕のいのちをいただいて紡いで、草木のいのちをいただいて染めて、人が想いを込めて織って。身に纏うとあたたかく、包み込まれるような気持ちになるのは、それ故なのだと思います。
私もたくさん着たいので、はやる気持ちを抑えつつ、やっぱり今日も着ていきました。
深い青緑の結城紬に、琉球紅型の帯にしました。
この結城は、先染めではなく、白生地を西陣の作家さんの工房で染めたものです。昼間の日に当たると、黄色が出てくるのか、緑が濃くなります。
琉球紅型は、藍一色なので、爽やかになるかと思いきや、栗繭の紬地なので見た目にほっこりとした印象で、秋冬も合わせられそうです。今日は、秋らしく、黄色と赤の色をいれました。
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